巨人の肩の上に立つ

「巨人」といっても物議を醸しだしている「進撃の~」ではないほうです。

「巨人の肩の上に立つ。」ってグーグルスカラーの下方にちょこっと書いてある言葉があります。

この言葉は、アイザック・ニュー. トンが彼のライバルであったロバート・フックから自身の先見性について問われた際、ニュートンが「シャルトルのベルナール曰く、私たちは、巨人の肩の上 の小人のようなものだ。私たちがもし普通の人より多くが見え、遠くが見渡せるとしたら、それは私たちの視力がいいわけでも、体の特徴でもなく、巨人の肩の上に立って運ばれているからだ。」と回答したということに由来しています。

学問は先人の業績に上に乗っかっている。というような意味ですが、伝統芸能はみなそうですよね。まず自分が先験的に持っている考えを捨て去って先人の業績に謙虚に学びつつ、トレーニングを重ねることによって芸風とか、本当の意味での個性とかオリジナリティがでてくる。

法学は、判例という先人の業績があり、それが最高裁のHPや判例雑誌で発表されているので、この言葉の重みは弁護士業をしていると日々実感させられます。

弁護士は、法律のプロフェッションなのですが、その特徴の一つに職業集団に属しているということが挙げられています。集団に属することによって、偉大な先人の業績に乗っかることができるのですね。弁護士会も消極的な意味でギルドとレッテルを貼られることがありますが、書面にはならない先人の知恵とか、経験とかの共有もやはりそういう職業集団に属しているからこそできることで、積極的な側面もあるのです。

グーグル・スカラーって調べものするのに、非常に便利でお勧めなので、是非使ってみてください。

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