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XPとインターネットエクスプロラーの危険性(追補)

  XPとインターネットエクスプロラーの危険性について記事 を発表した翌日に、マイクロソフト社が 修正版の提供を開始したとの ニュースが発表されました 。しかもXPにも対応するとのことです。詳細は 日本マイクロソフト社のサイト をご覧ください。   あまりに早い対応に肩すかしをくらったという方も多かったようですが、 上の記事 で「 マイクロソフトがアメリカ当局と見解を摺合せこの時期に発表するのが危険を最小限度にすると判断した」のではないかと述べたとおり、修正パッチは既に作成済みだったのでしょう。  いずれにせよ、今回の脆弱性とは別の脆弱性が発見されるのは時間の問題ですので、根本的に問題が解決したわけではありません。  用途別にブラウザを使い分けるなど自衛策をとる必要性が薄れたわけではありませんのでご注意ください。

中小企業におけるXPとインターネットエクスプロラーの危険性

  インターネットエクスプローラ(以下「IE」とします)で深刻な脆弱性が発見され、アメリカ政府が使用しないように警告をしています 。   バージョン 6 以降、最新版のバージョン 11 まで、すなわち現在稼働している、ほぼ全ての IEが対象ですから、ほとんどの企業および個人が対象になると思っていただいて間違いないと思われます。   裁判所でもIEの使用を中止しています し、巷の企業でも同様の対応をとっていますが、現場ではなにがどう危険なのかがきちんと理解されていないため、とりあえずインターネットの使用を一切禁止するとか過剰な対応をしているところもあり、逆に、インターネットで公開されている情報をキーワードなどを使って検索できるアプリの 検索エンジン と ブラウザ の区別がついていないためインターネットはYahooで見ているから大丈夫というような人もいたりして現場は大混乱のようです。詳細は こちら をご覧ください。  混乱の最大の原因は、マイクロソフトのOSを使うと、抱き合わせ的にIEがついてくるのでインターネットを見るのに必要な ブラウザ というソフトが複数あるということを知らない人が多いという点にあると思います。   アメリカ政府はIE以外のブラウザを使うことを推奨していますが、 グーグルクローム 、 ファイヤーフォックス というブラウザがあり、これをダウンロードすれば、インターネットを使用できます。  マイクロソフトは、早急にIEが安全に使えるようになるように、パッチと呼ばれる更新ソフトを無料で配布する予定ですが、もちろんウィンドウズXPは対象外です。  ウィンドウズXPとワード、エクセル2003を使い続ける危険性については、 過去の記事 をご覧ください。  この時期に、IEの脆弱性が発表されたことから、XPの買い替えを迫るためのマイクロソフトの戦略・陰謀なのではないかといぶかる向きもあるようですが、それは考えすぎだと思います。バージョン 6 以降、最新版のバージョン 11 まで脆弱性が見つかったということは、6で導入したプログラムに脆弱性があり、それを基礎に発展してきた後進のプログラムに同様に脆弱性があると考えるのが自然だからです。おそらくそれを発見したハッカーが掲示板で報告をして、それを知ったマイクロソフトがアメリカ当局と見解を摺合せこの