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経営者保証に関するガイドライン研究会

「経営者保証に関するガイドライン」が平成26年2月1日から適用されることになりました。 このガイドラインに関する 経済産業省関東財務局主催の説明会 が開催されることになったので早速予約しました。 中小企業の経営者は,従来会社の事業資金の借入に際し,連帯保証人になるのが日本の慣行でした。諸外国ではあまり見られないこのような慣行を見直す大きなきっかけになるかもしれません。 詳細は,後日改めて発表する予定です。

図書館戦争と特定秘密保護法

 ちょっとご縁があって観た 「図書館戦争」という岡田准一さんと榮倉奈々さん主演の実写映画 の感想です。  観ていない方には是非観ていただきたいのですが、弁護士として面白かったのはその設定です。架空の法律 「メディア良化法」 を中心に物語りは進みます。ちょっと現実味を欠く設定ですが、現実の法律論からしてもとても興味深い論点を含んでいます。  時は2019年、平成ならぬ「正化」という年号で、「メディア良化法」に基づき、青少年に悪影響を与える本を検閲・没収・廃棄でき、没収するに際し、抵抗する者に対しては重火器を含む武力行使を一定の時間行使できる。これに対し、これまた架空の法律 「図書館法」 に基づき、設立された「図書隊」は、メディア良化法に定められた時間内、没収することを阻止すれば、検閲対象の本を保持できるという設定です。  図書館隊の新米隊員・榮倉奈々さん演じる「笠原郁」と岡田准一さん演じる鬼教官・「堂上篤」を中心に物語は進んでいくわけですが、図書館隊関東図書基地司令の「仁科巌」を演じる石坂浩二さんの台詞が法律的にとても面白い論点を含んでいるのですね。  主人公の笠原郁は、仁科巌にこう問いかけます。「どうしてこんな世界になっちゃったんでしょう?」 仁科巌はこう答えます。 「人々は無関心です。多くの人は自分とは関係のないことだと思っている。言論が規制されることの本当の意味を理解できなかった。すまない。われわれ大人はこんな世界を君たちに残してしまった。」  空気のように、あるときの意味には気づかず、失って初めて気付き、気付いたときには取り戻せない。  特定秘密保護法は、多くの問題を含んだ法律で近い将来訴訟になってその合憲性が問われると思います。裁判所は、どこが、どのように問題なのか、その理由はどうしてなのか、を具体的に論証することを求めてきます。どのような憲法上の原理・原則に基づく規制があるのかを具体的に論証できなければ、立法府の裁量の問題と簡単に片づけられてしまうでしょう。 悪魔の代弁者 となって、どれだけその準備をできるのか、子どもたちにどのような世界を残せるのかが問われている気持ちがしました。

新年のご挨拶ー平成26年ー

謹 賀 新 年 皆様におかれてはお健やかに新春をお迎えのことと存じます。 旧年中は一方ならぬご高配にあずかり 誠にありがとうございます。 本年も昨年同様宜しくお願い申し上げます。 馬には乗ってみよ人には添うてみよと云われます。 本年も皆様にお心に添うような仕事を心掛けたいと思います。 皆様がますますご活躍されることを心よりお祈りいたします。 平成二十六年 元旦