若手弁護士の研修旅行の講師を務めました。

テーマは「中小企業政策における弁護士の役割」です。

私は,新進会という第一東京弁護士会の若手弁護士の任意団体のリーダーをやっていたことがあります。その縁があって研修旅行の講師を引き受けることになりました。

中小企業政策は,弁護士にとって微妙なテーマです。弁護士が大幅に数が増えたこともあって弁護士会によっては,若手の弁護士に中小企業の顧問を斡旋して恩を売り,選挙ではそこを推進した自分に投票してほしいみたいなことをやっていると外側からは見えざるをえない方がいらっしゃるので,端から見ていてなんだかなあという感じです。

弁護士会のやっていることをさておき,中小企業政策に専門的に従事している弁護士としていえることは,経営のことがわからない弁護士とは訴訟が起きるまでは何も話すことがないので,経営に必要な基礎的な知識があることが前提で,プラス法的な知識ということなのだと思っています。

中小企業政策については,基本書といえるような本がなく,あっても「中小企業論」という理論的な少し古めの本や、「中小企業法」という中小企業が関係する様々な法律を並べて解説したものになってしまいます。

中小企業政策って,産業政策や,社会政策や、福祉政策とどこがどう違うのだろう?,中小企業ってそもそもどんな視点で定まるのだろう?,中小企業政策の指導理念って何だろう?といった部分について,その歴史から説き起こして理論的な話をした上で,そこから生じる問題点を挙げ,その問題点に対処するために必要な弁護士の能力と役割に関する自覚について話をしました。

パワーポイントで40頁に及ぶレジュメを作成し,2時間ちょこっと話をしました。ちょっと時間が推していたので,冗長に及ぶ部分は省略し,話すべきことの4分の3位しか話せなかったので,ちょっとわかりにくい部分もあったかもしれません。その点を考慮して薄めのすぐ読める本を参考文献と推薦文献で挙げて復習できるようにしておきました。

現場での話の面白さを優先させて,パワポは,アニメーションを活用しました。パワポがほしい人は後にPDFデータを差し上げることにしました。

私が主催している勉強会の10回くらいの講演内容を合体させて重複部分を削り,内容を理論的に整理して体系化したもので,かなり充実した内容になり,二次会や帰りの電車でも熱心にいろいろ質問を受けました。

一番よかったのは,「先生の講演を聞いてとにかく勉強したくなりました。教えていただいた本はすぐアマゾンで予約しました」というものでした。2番目には気心の知れた人向けの講演だったので,笑いが絶えなかったことです。


私自身もレジュメを作成していく過程で何度も新鮮な「気づき」を得ることができ,大変勉強になりました。実は同じテーマで中小企業診断士の先生方に開催することが今日決まりました。もちろん少し題名と内容は修正する必要ありますけど。今後もご希望があれば,同じテーマのセミナーを開催する予定です。ご興味のある方はご連絡ください。


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